2021.6.1

『女帝』の感想を投稿して以来、ブログを放置してしまっていたことは自覚していた。大学生の頃はブログを毎日更新するのが楽しみで、軽薄なものであったとしても書きたいことも文章もどんどんわいてきていたのだが、年を取るにつれてそういうことに興味を失っていった(同様の変化は以前にも経験がある。幼い頃は狂ったように絵を描いていて、描きたいものもエネルギーも無尽蔵にあったのに、高校生くらいからそういうことはなくなっていった)。ただ、2020年の途中あたりから自分がすごく変わってきているのではないか、というか自分に起きているいろいろな変化は要するに"老い"ではないのか?、またそれは何らかの形で書き留めておいたほうがいいのではないかと思うようになった。

長い間A4の一日一ページの手帳を使っていて、そこに一応日々の日記を、時間がないときは食べたものだけでもメモするようにしていて、それにもそこそこ時間を費やしているのに、それに加えて「人に見せる用の日記」までやる意味はあるのか、他のことをするべきではないのか、とも思う。一方で仕事のお作法に染まった文書以外に何も文章を書く機会がないのもなんだかまずいような、それこそ「老いを加速させる」ような気がしている。
(ブログを書く習慣を失ってからも友人に手紙を書くのは好きだった。日記とブログと手紙はそれぞれぜんぜん違うものだが、ともかくそれなりに長い文を書くことに抵抗がなかった。何年か前からそれも苦痛になった、というと友人に失礼になってしまうかもしれないが、何を書いて良いのかわからないとか、自分の書いた手紙はひどくつまらない内容だと思うようになった)

何にもっとも老いを感じているかというと、本がとにかく読めなくなったこと。根気が続かない。おもしろそうな新刊をチェックして買う、まではできるが、読了に至らない。3~4割読んだところで、そもそもこれは何の話をしている本だったっけ…というのがだんだんわからなくなってきてそこで手が止まってしまう。もちろんスマホに気を取られて、一定時間以上本に向かっていられないというのも顕著なのだが。よく「本は若いうちに読め」と言われているのって、もしかしてこのことなのか?と思ってゾッとしている。加えてページをめくっているとどうも飛蚊症が気になる(一応検査はしたが特段悪い話は今のところ出てきていない)・すぐ眠くなる…というのも今までになかったこと。

こんな辛気くさい話を人に読ませるのも気が引けるが、とりあえず記録する。